インナーカラー入れると若作りに見えない?
痛いおばさんと思われないか心配…
インナーカラーは大人女性にもおすすめのデザインです。落ち着いた雰囲気のなかにさりげなくアクセントを加えることで、周囲との差がつく大人のおしゃれを楽しめます。
この記事では、大人女性に似合う「上品でオシャレなインナーカラー」を紹介します。
ヘアカタログをすぐに見たい方は、「40代50代に似合う上品なインナーカラー」からご覧になれます。
監修者
美容師 下川直人
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株式会社LALA 代表 美容師。2006年美容室「SHIMA」に入社。ヘア・スキンケア・メイクを学び、18年にLALAを立ち上げ、化粧品PR企画制作、美容師への教育講習、雑誌撮影ヘアメイクなど活動は多岐に渡る。保有資格:美容師免許
やってはいけない「痛いおばさんインナーカラー」3大NGパターン
まずは「どんなインナーカラーが痛々しく見られるのか」を押さえておきましょう。以下の3つを避けるだけで、おばさんぽくなるリスクをグッと減らせます。
①派手過ぎる色を選んでしまう
ビビッドなピンクや蛍光色などの原色は、40代50代には浮いた印象を与えがちです。肌やファッションとのバランスが取りにくく、若作り感が出やすくなるので注意が必要です。
ポイント
- 原色を使う場合は、イヤリングカラー(耳周りだけ)などの狭い範囲に限定する
- グレージュやアッシュ系の落ち着いた色味を選ぶ
②インナーカラーの染める範囲が広すぎる
インナーカラーは内側に色を加える控えめなおしゃれテクニックです。しかし、染める範囲が広すぎると“さりげなさ”が失われ、普通のヘアカラーのような派手な印象を与えてしまいます。
ポイント
- 髪を耳にかけたときや動いたときに少し見える程度が理想的
- 初心者は狭い範囲から始め、慣れてきたら徐々に広げる
③ダメージやパサつきを放置
インナーカラーはブリーチを要する場合も多く、ダメージヘアやパサつきが目立ちやすいのが難点。髪が傷んでいると、それだけで清潔感が損なわれ「老け見え」につながる可能性もあります。
ポイント
- カラー後の集中ヘアケア(トリートメント・オイルなど)は必須
- 定期的に毛先をカットするなど、傷みを最小限に食い止める努力をしましょう。
40代50代に似合う上品なインナーカラー15選【おばさんぽくないイヤリングカラー】
耳周りに入れた上品なインナーカラー
耳周りに控えめな明るさを加えた、派手すぎず地味すぎない絶妙なインナーカラーです。
サイドを耳にかけたときにイヤリングのように見えるのがポイント。
レイヤーボブのカットベースで、外ハネに巻き、ヘアオイルを使って毛束感をプラスすると、より立体感のある仕上がりに。
ポイント
- もみあげ周辺に限定して狭めに入れる
- ブリーチは1~2回程度
- 透明感のあるアッシュベージュで落ち着きと華やかさを両立
ワンレングスボブのインナーカラー
黒髪ボブにコントラストを効かせたインナーカラーが特徴です。
耳にかけたり結んだりするだけで、ちらっと見えるアクセントとして楽しめます。
前下がりボブをベースにストレートアイロンで内巻きにし、ヘアオイルでツヤ感を出すと洗練された印象になります。
ポイント
- 耳後ろの髪を染めると、耳かけやアレンジ時に彩りが際立つ
- ブリーチは1~2回
- ベージュ系のカラーで大人っぽく仕上げる
フェイスラインに入れたインナーカラー
前髪の内側に入れたインナーカラーが顔まわりを明るく見せます。
前髪あり・なしのどちらにも対応でき、耳後ろにも同じ色を入れることで、耳にかけたときに自然なアクセントが生まれます。
さりげなく顔色を明るく見せる効果があるため、上品な仕上がりが叶います。
ポイント
- フェイスラインと耳後ろ部分の2カ所に入れる
- 全体は落ち着いたトーンにしてコントラストを出す
- ブリーチは1〜2回
ポニーテールに映えるイヤリングカラー
ポニーテールにしたとき、もみあげ部分に入れたカラーがしっかり目立ちます。
さらにサイドを編み込むと、カラーがより強調されて華やかな印象になります。
トップをふんわりさせて結ぶことで、立体感が出てより上品に仕上がります。
ポイント
- もみあげ周辺に入れて、結んだときにアクセントを強調
- アッシュ系カラーで落ち着いた印象に
- ブリーチは1回
シンプルボブに映えるアッシュグレーインナーカラー
シンプルなボブにアッシュグレーのイヤリングカラーをプラスしたデザインです。
こめかみ下に色を入れることで、ウェットなスタイリングと相性抜群。
自然ながら洗練された雰囲気を演出します。
ポイント
- こめかみ下部分にカラーを集中
- ブリーチは1〜2回
- 青みがかったアッシュ系で透明感アップ
前下がりボブのインナーカラー
ワンレングスの前下がりボブに入れたインナーカラーが、髪を下ろしていても正面から見えるようデザインされています。
こめかみからもみあげにかけて幅広く染めることで、動きのある立体感をプラスします。
外ハネスタイルで軽やかさを出すのもおすすめです。
ポイント
- こめかみ上〜もみあげまでしっかり染める
- ブリーチは2〜3回
- 透明感のあるアッシュベージュで明るく仕上げる
ラベンダーピンクのアクセントカラー
こめかみ下にラベンダーピンクを取り入れたデザイン。
派手すぎない落ち着いたトーンが特徴で、シンプルなヘアアレンジでも程よいアクセントになります。
洋服やイヤリングとの相性も良く、上品な雰囲気に仕上がります。
ポイント
- こめかみ下部分にインナーカラー
- ブリーチは2〜3回
- ラベンダー系の落ち着いたピンクで大人可愛く
一つ結びに映える自然なインナーカラー
髪を結んだときだけ見えるインナーカラーが特徴です。
髪を下ろしているときは控えめなので、オフィスやフォーマルなシーンでも取り入れやすいデザインです。
ピンクブラウンカラーで柔らかな印象を演出します。
ポイント
- もみあげ部分をブリーチし、結んだときにちらりと見えるように
- ブリーチは1回
- ピンクブラウンカラー
ベージュカラーが映えるボブ
耳周りにベージュ系のインナーカラーを入れたデザイン。
派手すぎず、どんなアレンジにも自然に馴染むため、毎日のヘアセットが楽しくなるスタイルです。
ポイント
- こめかみ下を1~2回のブリーチで染める
- ベージュカラーで柔らかい雰囲気を演出
グレージュで統一された上品なカラー
インナーカラーと全体の色味をグレージュで統一したスタイルです。
表面の髪を被せれば控えめな印象に、アレンジ次第でしっかりとカラーを見せることもできます。
職場でもプライベートでも楽しめるデザインです。
ポイント
- こめかみ上からもみあげまで広めにブリーチ
- ブリーチは2〜3回
- 明度の高いグレージュカラー
ミディアムレイヤーボブに似合うインナーカラー
ミディアムレイヤーボブの動きに自然に馴染むグレージュ系インナーカラー。
明度差を抑えた色味が控えめながらも洗練された印象を与えます。
ポイント
- 耳後ろ付近をメインにブリーチ1~2回
- アッシュ系カラーで落ち着いた印象
グレージュインナーカラー
インナーカラーと全体の髪色をグレージュで統一した上品なスタイル。
表面の髪を被せれば控えめな印象に仕上がるため、髪色に制限のある職場の方にもおすすめです。
一方で、髪を結んだりアレンジするとしっかりと目立つので、オンとオフでスタイリングを変えて楽しむことができます。
ポイント
- こめかみ下〜もみあげインナーカラー
- ブリーチ回数は2〜3回
- 透明感のあるグレージュカラー
インナーカラーミディアムレイヤーボブ
ミディアムレイヤーボブにぴったりのインナーカラーです。
明るめのカラーでも明度差が控えめなため、派手すぎず自然に馴染むのがポイント。
外ハネに巻いたスタイリングで、インナーカラーがイヤリングのようにアクセントとなり、髪全体に動きと軽やかさを与えます。
ベージュ系の服装とも相性抜群です。
ポイント
- こめかみ上〜もみあげをインナーカラー
- ブリーチ回数は2〜3回
- 透明感のあるグレージュカラー
インナーカラーミディアムボブ
耳周りに入れたインナーカラーがポイントのミディアムボブ。
40代・50代の女性がインナーカラーを取り入れる際には、根元からブリーチを避けることがコツです。
顔まわりに馴染むよう、少し毛先から染めることで自然な仕上がりになります。
ポイント
- こめかみ〜もみあげをインナーカラー
- 根元8〜10cmはずしてブリーチ
- ブリーチ回数は2〜3回
- 透明感のあるグレージュカラー
ハイトーンインナーカラーウルフボブ
ミディアムウルフボブにアクセントを加えたハイトーンインナーカラーが特徴です。
ブリーチ3回以上の明るいカラーですが、全体の髪色と統一感を持たせることで、派手になりすぎずナチュラルな仕上がりを実現しています。
ポイント
- こめかみ上〜もみあげをインナーカラー
- ブリーチは3回以上
- 全体に合わせてベージュカラー
インナーカラーを長持ちさせるヘアケア方法
インナーカラーを美しくキープするには、カラー後のケアが欠かせません。
①カラーシャンプー&トリートメントの活用
カラーの色持ちを良くするには、カラー用シャンプーやトリートメントを取り入れるのがおすすめです。
特に、色落ちしにくい処方のものを選ぶと効果的です。
また、髪や頭皮に優しい弱酸性のタイプを使うことで、ダメージを抑えながらカラーを保てます。
②ドライヤーやヘアアイロンの使い方を見直す
熱によるダメージは色落ちの大きな原因のひとつです。
ドライヤーで乾かしすぎたり、ヘアアイロンの使用が過剰になると、髪のパサつきや色あせにつながることがあります。
洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使い、しっかり保湿しながらスタイリングすることで、髪を守りつつカラーの持ちを良くすることができます。
③定期的なメンテナンス
ブリーチ部分は特に傷みやすいため、美容室のトリートメントでケアすることが重要です。
また、伸びてきた髪との馴染みを良くするため、リタッチや毛先のカットをこまめに行うのも効果的です。
メンテナンスを取り入れることで、髪全体の美しさを保ちながら、インナーカラーの魅力を長く楽しむことができます。
まとめ|40代50代でも“痛いおばさん”を回避しておしゃれを楽しもう
インナーカラーを楽しむためには、まずNG例を押さえ、「痛いおばさん」にならない工夫が欠かせません。
派手すぎず、自分の肌や髪型に合ったカラーを選ぶことで、大人女性ならではの上品で洗練された仕上がりを目指せます。
控えめながらもおしゃれなアクセントを加えられるインナーカラーは、新しい自分を発見する絶好の機会です。
ぜひ一歩踏み出して、日常におしゃれの楽しさを取り入れてみてください!
※本記事は一般的な情報をもとに作成しています。施術方法やカラーの選定は、個々の髪質や状態により異なりますので、必ずサロンのスタイリストにご相談ください。